簿記3級にひきつづき簿記2級を取得したので、つらつらと勉強した感想などを書いていきたいと思います。
経理職を受けたいとハロワの職員さんに相談した際「簿記3級は誰でも取れるから意味ない、簿記2級を取らないと経理職は難しいよ」と言われたのですが、実際勉強してみると他の求職者と差別化できる資格だけあって想像していたより何倍も難しかったです!!(簿記の勉強が正直苦痛で仕方なかったのも大きいと思うけど!!)
簿記3級の受検体験談と同じくひたすら愚痴っぽい体験談となっております。。
勉強期間:無職の必死の1か月(インプット2週間+問題演習2週間)
勉強方法
①インプット(最初の2週間)
ふくしままさゆきさんの動画(有料動画は除く)
1.5倍速で視聴し、練習問題は動画を止めて必ず解くようにしていました、簿記3級と比べるとかなり範囲が広かったので大変でした。。にしてもこのクオリティの講義がタダで聞けるのは素晴らしいですね。。。メジャーな資格だと勉強する手段が豊富で楽です。テキストも買ったけど、正直テキストは連結会計以外ほぼ読んでいません。インプットに関してはこの講義だけで良かったです。
ふくしままさゆきの動画視聴と並行して、スッキリわかるシリーズのテキストの巻末問題を解きました。この巻末問題に力をいれすぎないことが重要だと思います。この巻末問題を完璧にするより本番の問題に慣れた方がいいので、ふくしままさゆきさんの動画の復習用にさらっと解くぐらいにしました。工業簿記の巻末問題は時間が無かったのでは3割ぐらいしか解いていない状態で、実践演習に進みました。ちなみに付属の仕分けアプリは商業簿記、工業簿記とも一周しました。
②アウトプット(試験本番までの2週間)
スッキリうかる 日商簿記2級 本試験予想問題集
ふくしままさゆきさんの動画を見終わったら、いきなりスッキリわかるの問題集を解きます。大問ごとに攻略していきます。具体的に言うと一日中大問1を解く、次の日は昨日解いた大問1の復習→一日中大問4を解く→次の日は大問4の復習。。というサイクルで問題集を回していきます。私は大問1→4→5→2→3の順で攻略していきました。
いきなり問題集はかなりきついですが、効果は高いです。大変なので短期で決めたい人向けかも。
たった2週間のインプットだけでは予想問題を解く力がついていないので、問題を解いていて少しでもつまずいたらすぐ答えを見るようにしていました。解法が自分の中に無いのに自力で解こうと悶々と考えている時間が無駄だなと。なので最初は問題を解いているというより答えを書き写している感じでした。ただ答えを読むのではなくどうしてこうなるのか?をできるだけ自分の中に落とし込んでいくよう心掛けました。(※1回で理解できなくても何回も解いているうちに理解が深まっていきます。)
税効果会計と連結会計についてはYOUTUBEの解説動画を参考にしました。(この2つの分野に関してはふくしままさゆきさんの動画が有料だったので)おすすめ動画貼っておきます(本支店会計、株主資本等変動計算書含む)。
連結会計の本質を完全理解することはのは諦め、スッキリわかるのテキストで概略をつかみ、下記の解説動画の解き方をマスターし、点数は取れるというところまで持っていきました。(本番では連結会計は18点取れました!)
問題を解いていて理解が浅いなと思った分野はテキストではなく、下記のサイトを読み復習をしました。このサイトすっごい分かりやすいです。
固定費調整の解説がおすすめ!
簿記3級では全く対策していなかった電卓テクですが、簿記2級の勉強を始めてから必要性を感じ対策しました。
文章版↓
動画版↓(文章版と同じ内容)
試験日2日前&試験日前日
試験日3日前に予想問題集1周が終わったので、残りの2日間で得点源、苦手分野を中心に周回しました。簿記2級は工業簿記が得点源なのに苦手だったので、試験本番までに最終的に4週ほどしました。連結の問題は頻出なので予想問題集に載っている2問を何回も繰り返し解きました。対して損益計算書や貸借対照表は得意だったので2週で終了。財務諸表の作成は簿記3級の時に徹底的に演習したので不安はありませんでした。
強化したい分野の周回が一通り終わったら、今度はチェックマークを付けておいた間違った問題を解きなおしました。
ちなみに通しでは1度も解いていません。
簿記3級でネット試験対策をしていたので、今回はネット試験対策は捨てて問題への対応に特化することに。(調べていると結構ネット対策特にせず受かっている人が一定数いる印象だったし)
なので時間配分とか用紙の使い方は他の人のやり方をざっくり調べて、だいたいこんな感じくらいとだけ決めただけです(用紙は商業で1枚、工業で1枚とか)。試験本番の自分を信じる!頼む!何とかしてくれ!
ちなみにひたすらA4の用紙にガシガシ書いていく方式で勉強していましたが、勉強すればするほどA4用紙が積み重なり、自分の努力が視覚化されるのでモチベーションアップにつながりました。またやる気が無い時はとりあえず勉強道具を持ってカフェに行き勉強していました。ドリンク代(&フード代)課金した分は元を取らないと、、!とモチベーションが上がります。ただ体重の増加と虫歯対策には気を付けてね。
※でも試験前日にやっぱりネット試験対策しておいた方がいいかな。。と思って
ネットスクールの模試の仕訳問題だけ解いてみたら難しくて自信喪失(笑)、やめておけばよかった。。。
ネット試験当日
西日暮里テストセンターA会場(4階)
対応が親切との口コミが多かったのと、ちょうどいい時間帯が空いていたため西日暮里テストセンターで受検することに。トイレが汚いとの口コミがあったため事前に駅でお手洗いを利用しました。(→個人的には、西日暮里テストセンターのトイレは別に汚くはないのですがやや匂いが気になる感じでした。)
受検手続きをし、耳貸してもらえますかって言ったら「席にヘッドホンが置いてありますが、耳栓もいりますか?」と聞き返され、どうしても欲しいわけでは無かったのであっじゃあいらないです。。と言ってしまい結局耳栓は貰えませんでした。耳栓は自分で用意して係員さんから持ち込み許可をもらうのが一番いいかも。
ロッカーに案内してもらいその場でロッカーの使い方まで丁寧に説明してくれるというかなりキメ細かい対応を受けました。これはオデッセイテストセンターでもTAC八重洲校でも無い対応だったので手厚いなと思いました。
試験会場は冷房がよくきいていて(カーディガン必須!!)、机も広く、隣の席との間の仕切りも高く、環境的にかなり満足。卓上ライトも横に長くて大きいです(→ただライトの反射で電卓の数字がやや見にくかったです。卓上ライトを動かせるので向きを調整して対応しました)結局ヘッドホンは締め付けが強く頭が痛くなりそうだったので、結局無しで受検しました。駅が近い立地なのですが、電車の音は特に気になりませんでした(ちなみに4階です)。電車の気配を感じるくらいの音しか聞こえません。
ペンはやや滑りやすくやや書きにくかったです。いつもはフリクションボールペンなので余計につらい。それにしてもテストセンターのペンってなんでだいたいツルツルしているんだろう?
土曜日の午後に試験を受けに行きましたが、結構空いていました。
斜め後ろの人が風邪をひいているのか、激しくせき込んでいました。前回のTACの時もそうだったけど、電車とか周囲の環境音より人から出る音の方が気になるなあ。
席はほかの人と離してくれるよう配慮してくれました。(もちろん混んでるときはそういう配慮無いだろうけど。)
第1問が一番難しくしょっぱなから分からない問題に直面して絶望しました。いったんあきらめて第4問に移動しましたが、仕訳の問題でまたあまり見たことがないような問題が出て再び絶望し、最初の10分ぐらいはこれ落ちるわ。。って泣きそうになっていました。
ただ大問4、大問5を冷静になって解き始めると問題集の問題よりずいぶんシンプルということに気づき、復活!!その後は大問3で損益計算書にあたり、ここらへんでこれはいけると確信しました。大問2は連結の精算表の作成で株主資本等変動計算書ほどではないですがラッキー問題で、そのままノリノリの状態で最後にまた大問1を解きなおしました。
12分ほど時間が余ったので仕訳を中心に見直し、終了しました。
受検テク(用紙の使い方、時間配分、解く順番)に時間をかけなくても、問題を解く力さえあればなんとかなるかなと思います。ただちゃんと対策しておいた方が心穏やかに試験を受けられます。私は対策していなかったので試験開始直後にパニックになりました。
私は字が大きめなので心配だった用紙に関しては結局1枚半くらいしか使わなかったです。字を小さく書く練習もした方がいいかなと考えていたけど、別にしなくても良かったです。
時間配分も解く順番も前もってがちがちに決めず、問題の内容を見てその場で臨機応変に対応すればいいと思います。
※前もって決めた解く順番 1→4→5→3→2(オーソドックスな解く順番)
当日解いた順番 1が無理!ってなったので→4の仕訳を飛ばして4の2問目→4の仕訳→5→3→2→1
結果
85点
第一問 12点
第二問 18点 (連結会計の精算表)
第三問 18点 (損益計算書)
第四問 28点 (製造間接費の配布)
やっぱり第一問で点数落としていますが、でもどの大問でもしっかり得点で来てて良かった!工業簿記の方が商業簿記より簡単!とよく聞きますが、私はどちらも同じくらいの難易度に感じました。むしろ商業簿記の第二問と第三問の方が簡単に感じました(第二問と第三問が3級でも学んだ精算表と損益計算書だったことも大きいと思いますが)。工業簿記への苦手意識は最後まで払拭できなかったみたいです。
総括として、簿記の勉強自体は最後まで面白いと思えませんでした泣
ビジネスへの解像度は上がってうれしいけど、それよりも今は辛かったという気持ちが勝ります。でもがんばった!!!!
簿記2級を取ったことで経理職を受けるという選択肢が増えたし、稼ぎに直結するスキル、知識が手に入ったため自分に自信がつきました。(実社会では外国語はツールとしてしかみなされない実情があるので、稼ぐための知識がずっと欲しかった。)
とにかく早く合格して解放されたい、楽になりたいと泣きそうになりながら勉強していたので、今はホッとしています。とりあえずこれからは就活頑張ります!!